ありえない複勝高配当〜競艇予想サイトやユーチューバーの存在が、おかしくさせる競艇業界
▼ ありえない複勝高配当〜競艇予想サイトが、おかしくさせる競艇業界?
鳴門競艇での、ありえない複勝高配当
2019年常滑SGオーシャンカップでは、SGにおける3連単 最高配当となる30万 4770円が飛び出した。
3連単全通りを流して買っていたとしても、費用は1万 2000円なのだから、この配当の凄さが分かるだろう。
実際、私も競艇始めた頃は全通り流して買ったこともあるが、結果はそういう時に限って、本命サイドの決着であったりして、凄くヘコんだ覚えがあるw
それくらいに、それだけの高配当が出るのも珍しいし、取るのはもっと難しい。
だが、この常滑SGオーシャン以上の驚きの配当が、2019年7月16日 鳴門競艇場で出たのだ。
まず、そのレースの結果を見て欲しい。
3連単は1万 90円と万舟、2連単も3120円と割と高配当なのだが、注目してほしいのはそこではない。
複勝の配当が、スゴいことになってる。
1号艇は2万 9350円、それなのに何故か6号艇に関しては 26万 3620円も付いており、コレには、え、どういう事?…そう思わずにはいられなかった。
その日のスポーツ新聞のネット版にも、即座にアップされていたくらいの珍事件である。
そもそも「複勝」というのは、6艇の内、2着までに入線する2艇のどちらか一つを当てるだけの、一番当てることが簡単な券種だ。
その複勝が、より当てるのが難しい単勝や、2連単、3連単よりも配当が付くこと自体が、極めて異例な事なのだ。
それだけではなく、配当も26万円と、歴代の3連単配当でも上位にランクされるようなことが起きている。
通常であれば「こんな舟券取りたかった」と思うものだが、「競艇初心者でも勝つ方法」にも書いたように普段複勝など買わないので、オッズすら見ていない段階で取れているわけはなく、それもそのはず、複勝や単勝はほとんど売れず、当たっても儲けも少ないばかりか、元返し(当たっても、100円賭けて100円しか戻ってこない事)のリスクもあるので、少しでも競艇を知っている人なら、買う事の無い券種だ。
一般戦とかになれば、トータルで1万円も売れていないといったような状況も多々あるのだ。
では、なぜこのような配当が付いたのであろうか?
ソコを私個人的な見解で推測したいと思う。
競艇ユーチューバーの爆買い?
先述したように、基本的に競艇を少しでも知っている人であれば、このような複勝に大金を賭けることはまずありえない。
確実に儲けがなく、外れるというリスクだけが残ってしまうからだ。
…そう考えると、今回購入した人は「競艇を知らない人」や、知っていて「敢えて」そういう行動をしたというパターンの2つに分かれると思う。
考えられるのは、ユーチューバーの爆買いだ。
最近では、いろんなユーチューバーが競艇業界に目をつけていて、「3連単100万勝負してみた」などの動画をアップしていたりしている。庶民の感覚からしてみれば、100万なんて勝負できないし、それによってむやみにオッズを下げてしまうリスクを考えれば、そんな買い方はしないだろう。
だが、当のユーチューバーからしてみれば、当たるかどうかは問題ではなく、そういう馬鹿な事をしている動画が撮影できて、それを配信することでお金が返ってくればいいと、考えてやっている人も多いハズだ。
今回のケースもそのパターンの一つなのではないかと、私は思った。
私はそんな動画があっても見ないだろうし、少しも面白いとは思えないが「複勝のオッズめちゃくちゃにしてみた」とかいうネタで、高額に買う事で、オッズが一気に下がるのを見て、テンション上げてレポートする、面白動画を撮りたいユーチューバーがいても昨今、不思議ではない。
実際、1番人気の1号艇がこれだけの配当が付いているという事は、高額購入した人は、それ以外の艇を買っている(同じく配当の高い6号艇も外す)という事になる。
そのようなことが考えられ、今回のようなおかしな配当が生み出されたのではないかと思う。
素人・競艇予想サイトに踊らされた?
では、先程述べた可能性のもう一つ、競艇を全く知らない人が大金を賭けたという可能性はないだろうか?
…その可能性も大いにある。
昨今はインターネット投票のおかげで、誰でも簡単に舟券を買える事ができるようになった。
また、競艇予想サイトによっては、競艇を知らない素人サイトが「競艇=投資」と連呼し、その結果、競艇をギャンブルではなく、投資の一環として考えてしまっている人も増えてきたのではないだろうか。
目的は人それぞれ自由なので「投資」と思って購入しても問題はないと思うが、あくまでも競艇ボートレースも公共ギャンブルであることを忘れない方が良いと思う。
そして競艇予想サイトの中にも裏情報だの何だのと、あること無いこと適当に書き、詐欺に近いことをやっている悪質なサイトが大変多くなり、そういうサイトが、素人ならではの発想で複勝を推奨したという事も考えられるのではなかろうか。
その「競艇予想サイト」を信じている人からすれば、「複勝」の的中率がどれだけ高いかは、先にも書いたし「舟券の式別種類」にも書いたように儲けはないが勝てるので、一度試して勝てたら信じてしまい、言われたとおりに買うだけで、オッズがどうなるとかはあんまり分からなかったのではないか?…と、思われる。
そうでなければ、競艇やる人が今回のような買い方をするのは常識的に考えにくいのだ。
…最後に。
先日「競艇ボートレースの賞金額の変化」にも書いたように、今、競艇ボートレース界に売り上げに大きく貢献しているのは、間違いなく競艇予想サイトの存在だろう。
「競艇予想サイト」といったキーワードで検索した人は、良くも悪くも色々な競艇予想サイトを見て登録したりする。
実際、競馬に比べて競艇ボートレースの方が的中率が高く、私も「競艇の1コースの勝率」でも書いたように、ある程度は勝てるのが競艇なので、競艇素人の競艇予想サイトでもそこそこ当てることが出来るのは事実だ。
そしてそんな「素人競艇予想サイト」の言うことでも信じてしまい、普通なら考えられないような買い方をしてしまうユーザーも出てくるのだが、「ボートレース協会」からすれば、きっとソレも利益をもたらしてくれる「必要悪」なのでお咎めナシだ。
JRA(競馬)でも同じだからだ。
今回の「複勝最高配当」は、誰かがそのような「競艇予想サイトに影響を受けた」ということも大いに考えられるので、もしたまたまこの記事を読んだ人で、競艇に投資しようと思っている人がいたら、少なくとも複勝は買わない方がいいと言っておく。
そして「複勝」を推奨しているような素人競艇予想サイトも、信用しない方がいいと言っておこう。
あくまで、これは私が考えた推測なのだが、基本的にはこのどちらかではないだろうか。
こんなケースは極めて異例な事なので、ちょっと取り上げてみました(笑)
12/7には「モーニングパック」というプランで芦屋4R(21.3倍)→芦屋6R(11.8倍)と、4〜5点で的中させ、18万 7620円の払戻しとなった。
業界一の競艇の知識を持つサイトではないだろうか。実際に予想担当者が現地で収穫した情報やブログなど、生々しい本物の情報が提供されるのはココだけだと思う。
無料予想とコンテンツだけでも十分に楽しめるサイトだ。