競艇(ボートレース)におけるモーターの中間整備とは? 競艇の整備士は競艇予想を左右する?
▼ 競艇の中間整備(整備士)の実力は?
競艇予想で勝つための3大要素
競艇のレースにおける「勝つ」ための要素はいくつかある。
まず最も重要なのは、選手の「ターン力」というものになってくるだろうが、その他にも「スタート力」、それとモーターを整備する「整備力」というものもある。
この3つが特に重要な3大要素になるのだが、この内一つでも秀でているものがあれば、A級にもなれるだろうし、2つ揃っていればG1級、3つ全てならSGでも十分に活躍することが出来るくらい重要なのだ。
…この3つの能力が非常に大事になってくるわけだが、ことその1節だけに限って言えば、凄くいいモーターを引くことで(モーターは抽選で割り振られる)、例えこの3つの要素が全くない選手でも、かなりいいところまで活躍できる可能性は高まる。
ソコも競艇の面白いところで、「3大要素」の知識はもちろん、今節で引いたモーター情報も抑えられていない口先ばかりの競艇予想サイトでは、予想をする上で必要な情報が何なのかも知らない素人予想なので、スグに「裏情報」だのとありもしない都市伝説をでっち上げたりしていて、失笑モンだ。休催中にも整備が行われる競艇の中間整備
さて競艇のモーターは抽選制なので、B2級の選手が「お化けモーター」と言われるような、化け物級の伸び足を誇るようなモーターを引いてしまえば、格上の選手を破って勝利をあげることも可能だろうし、優勝すら射程範囲に入る。
それくらいに、競艇においてモーターは大事だ。
そもそも、モーターは基本的に、工場で同じ製造過程で作られるので、性能も同じになると思われがちなのだが、ほんと0.001mmとか、誤差レベルの部品の相違の積み重ねなどで(モーターはピストンやリングなど様々な部品から作られる)なぜか性能に差が出てしまうのだ。
不思議と初おろしの時から、良いモーター・悪いモーターがあり、それが色々な選手が整備していくことによって、更にモーターの性能が良くなったり、悪くなったりするのだ。
先述した「3大要素」の1つである整備力の優れた選手が整備をすれば、悪いモーターでも、予選の後半になると、戦えるレベルの足に仕上がるというのはよくある話だ。
ただ、本当に質が悪いモーターは、どれだけ選手が整備しても直ることが少なく、むしろ使えば使うほどに、どんどん悪くなることが多いという。
そして、そのまま放置し続ければ、良いモーターや普通くらいのモーターとの差があまりにも大きくなり、レースで使用できないレベルになってしまう。
そうなってしまう事を防ぐために登場するのが、どの競艇場でも行われる「中間整備」である。
中間整備とは、その場のモーター整備のプロである競艇のモーターに特化した整備士が、レース非開催時に、低調なモーターを整備する事をいう。
レース開催時は、基本的にモーターは自主整備といって、選手自身が整備をしなければならない。
整備士は選手にアドバイスを送る事はあっても、自身が整備することは、禁止されている。
だが、レースの非開催日には整備することができ、レース開催の合間で行われることから「中間整備」と言われているのだ。
整備士は選手とは違って、その道のプロであるから、当たり前の話だが選手より整備が上手く、その整備士が、本気がかりで、モーターを直すのであるから、この中間整備後には劇的に良くなるモーターもでてくるのだ。
低調機を直して、全てのモーターの複勝率の差(モーター評価の一つの指標)を縮めるつもりが、現行のエース機を追い抜いて、そのモーターがエース機になる事だってある。
それくらいに中間整備の力は凄いのである。
ただ、整備をしても、全てのモーターが絶対に良くなるという保証はなく、だいたい3つに1つくらい良くなるくらいなのだという。
ただ、3分の1と考えると、随分と高確率で良くなるのではないかと思う。競艇のびわこ競艇場の中間整備、整備士がすごい
「中間整備」を語る上で、びわこ競艇場の中間整備は欠かせない。
それくらい「びわこ競艇場の中間整備」は選手間でも凄く評判らしく、整備後に気配が一変することは多々あることみたいだ。
そこで、びわこの中間整備のすごさが分かるデータを紹介したい。
9か月使用された時点での上位機と下位機の複勝率状況のデータなのだが、分かりやすくするために他の場(多摩川・住之江)とも比較している。
まずは3場の、上位モーターの複勝率だ。
そして以下が3場の、下位モーターの複勝率となる。
この「びわこ競艇場の中間整備データ」を見ると一目瞭然だろうが、びわこと他2場では、上位と下位のモーターのレベル差が違いすぎるのだ。
多摩川や住之江では、下位のモーターが複勝率20%を切っているのに対して、びわこでは20%を割っていない。
それどころか、一番良いモーターと悪いモーターの差も20%あたりに収まっている。
これはやはり、中間整備によって低調モーターのパワーが底上げされた結果、モーター差がなくなったという事を、如実に表していると思われる。びわこ競艇場の中間整備のすごさが分かる事例
前章の「びわこ競艇場の中間整備データ」だけでも十分に、びわこの凄さがわかるのだが、過去の例で凄いものを紹介したい。
それは2017年に初おろしをされた51号機なのだが、その翌年(2018年)の1月の時点では、複勝率17.4%だったものが中間整備後に一変した。
その直後から連続優出し、3節後の近畿地区選(G1)では、野添貴裕に19年ぶりのG1優勝をもたらした。
使い納めの最終節あたりには、複勝率も35%近くまで上がり、好調モーターの1つにまで数えられるようになっていたのだ。
「びわこ競艇場の中間整備」は、こういう例が過去にたくさんあるので、いかに びわこの整備士の腕が凄いのかが分かる。中間整備の新着情報は、新聞や専門紙で確認しよう
…びわこほどではないまでも、他の場でも中間整備は行われており、そこは我々ファンにはとても分かりづらいところではある。
出走表を見ても、中間整備が行われたモーターかどうかは、書いてある場とない場があるので、やはり競艇に興味が湧いてきた人は新聞や専門紙で確認して、モーター気配に注目した方がよさそうだ。
中間整備が行われたかどうかは新聞とかに書かれるとしても、記事とかで書かれるだけなので、新聞の出走表には載ってない。
書かれるとしたら、下のような感じで「中間整備後に激変した」とか「気配が上向いた」といった感じで記事として書かれていることが多い。
モーターの能力を見る時は、複勝率だけにとらわれず、こういった事も頭にいれておくと、より舟券の成績も上がるのではないだろうか?
特に初日は、中間整備後のモーター気配に注目しておいた方がいいかもしれない。
10/12には「モーニングパック」というプランで、1レース目の芦屋5Rは不的中だったが、次の芦屋7Rで54.5倍の的中となり、10万 9000円の払い戻しとなった。
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