「展示タイム」を上手く使って競艇予想をする。〜展示タイムとは何か?展示タイムの活用法。
▼ 「展示タイム」を活用して競艇予想をする。〜展示タイムとは何か?
「展示タイム」を使って競艇予想する
競艇場本場に行ったり、中継などを見ていると「直前情報」という事で、「展示タイム」なるものが発表される。
競艇をやらなければ「競馬」でも使わない言葉だし、日常でも馴染みが無い言葉なので、この「展示タイム」ってのが何なのかさっぱり分からないだろう。
実際、その「タイム」を知らなくても舟券を買う事が十分できるし、舟券を当てる事も出来るから必要ないと言えばそれまでだ。
しかし「展示タイム」が何か知ればどれだけ「展示タイム」が重要で、せっかく競艇場側が発表してくれている情報なので、これを活用しないのは勿体ないと気付くだろう。競艇の展示タイムとは何か?
競艇の「展示タイム」とは一体なんだ?
この「展示タイム」というのは何なのだろうか?
それは競艇場に行くと、レース直前に選手が周回展示するのだが、この「レース前の周回展示で、2周目バックストレッチにおける、スタートラインの延長線上から2マークまでの150m走破タイム」の事。(周回展示を始めてみた人は「あれ?レースはじまったの?」と思う人も多いでしょうw)
2周目のバックストレッチでは、選手たちは2マークをターンせず、そのままピットに帰投するので、この2マークまでを全速で走るのである。この「展示タイム」によって何がわかるのか?
この「展示タイム」によって各選手の全速のスピード、つまりは「伸び」が分かるのだ。
競艇にとって「伸び」はとても大事な要素の一つなので、その情報が手に入るという意味では、競艇予想をするなら展示タイムの事は知っておいた方がいい。福岡競艇場だけは少し例外
因みに「福岡競艇場」だけは少し例外で、計測地点を2周目1マークを旋回後、90mの地点から150mで計測している。
これは、福岡の水面の2マークの奥が狭く、2マークまで全速で駆け抜けると、岸崖に達するまでに充分な減速ができないためだ。
走破してしまうと非常に危険だから、距離が違うのだ。
福岡競艇場に限っての話なので、まぁ、あまり気にすることはないだろう。競艇の展示タイムの計測方法とは
展示タイムの計測は手動?
前の項目で展示タイムの計測範囲は説明したが、ではどうやってこの「展示タイム」を計測しているのだろうか。
基本的には、「手動計測」と「自動計測」の2つだ。
え、競艇のタイム測定を手動??
…と、思うだろう。
確かに手動だと人間がやる事なので多少のズレは生じるかもしれないが、手動でも、計っている人たちは長年やってきた、いわば「職人」のような人達なので、それはまさに熟練の技と言ってもいい正確さだ。
なので誤差の範囲でずれることはあっても、基本的には手動と自動の信頼度に差はないから、今でもこの手法が使われている。競艇の展示タイムの歴史
そもそも展示タイムの歴史をたどれば、元々は「公正確保」のために計られていたタイムで、1986年 3月までは公表されていなかったそうだ。
通常ありえないが、展示トップタイムの選手からコンマ30も遅い選手がいたりしたら、モーターに異常が生じている可能性もあり、そうなると公正な競走ができなくなるから、レース前の周回展示で展示タイムの計測が導入された。
…それが続いて今では公表されることにもなり、競艇場によっては展示タイムだけではなく、「1周タイム」や「直線タイム」(旋回後から150mのタイム)、「回り足タイム」(旋回の入り口から出口までのタイム)などのタイムまでが発表されている場もある。
競艇場本場で予想を楽しむことがあれば、その情報もレース中継内で流れるので、要チェックだ。競艇の展示タイム1番時計の「成績」を見よ
展示タイム1番時計の1着率
ではこの「展示タイム」が「どう舟券に活用できるのか?」というトコだが、
展示タイム1番時計(1番速い)の1着率は、なんと27.6%もあるのだ。
つまり、4回に1回以上は1着を取っているのだ。
競艇は6艇である事を考えると、素直に信頼できそうな数字ではないだろうか。
2連対率は46.8%、3連対率は62.7%と、この成績はA1級の選手に匹敵するほどの数字で、展示1番時計であるだけで、B級の選手もA1級の選手へと変貌するのだ。
そう考えるとこの「展示タイム」、舟券の軸にするには十分すぎる数字だろう。展示タイム6番時計の1着率
では逆に、展示タイムが1番遅い「6番時計」の選手の成績はどうか?
見ると、1着率が8.7%、2連対率が21.6%、3連対率が37.4%と、1番時計と比べるとかなり差がある。
この数字だけみれば、B級選手の成績並みで例えA1級の選手だとしても、展示タイムが6番時計ならば、軸として信頼はできないかもしれない。競艇の展示タイム1番時計の「レース場別」
レース場別に見た展示タイムの重要性
レース場別だとどうだろう?
1番時計がの1着率が一番高い競艇場は「徳山」だ。
1着率33.1%、2着率52.5%、3着率67.8%と、どれをとっても全国平均よりも高く、3回に1回は、1着になるというのも、とても高い数字に思われる。
順に住之江、福岡、児島、戸田となる。
住之江は1着率33.0%と、ほぼ徳山と変わらないくらいの数字を残している。
面白いのが、日本で一番1コースの弱い戸田が5位にランクされている事だ。
展示タイム1番時計と、1コースの強弱はあまり関係がないのかもしれない。
逆に6番時計の成績が高いのは「尼崎」である。
1着率11.7%と、全国平均よりも3%近く高いのだが、それでも9回に1回の1着割合と、非常に低いのが分かる。
まぁこっちは参考程度の情報だ。競艇ボートレースの「展示タイム」の活用法とは
以上の事から、ご自分でも「展示タイム」の活用法が編み出せるかと思うが、個人的に出した「展示タイム」の活用法も書いておく。「展示タイム」の活用法
まず、展示タイム5、6番時計の選手は、例え内のコースの選手であっても切る。
展示(伸び)がそれほどまで出ていない選手は、やはりモーターに不安があるし、たとえA級選手でも負ける可能性が高まるので「買いではない」という考えだ。
次に、展示タイム1番時計の選手は、3連対率60%を超えているから素直に信頼していいだろう。
舟券の軸として期待ができる。
1コースの選手が1番時計の場合は、さらに信頼度は増すので、1着固定で狙っていいと、個人的には考えている。
そして、4コースやカドになりそうな選手が1番時計の時は、その選手が攻める事を考えて舟券を購入したい。
カドの選手1着狙いでもいいし、その外の5コースや6コースの選手にも展開が向きそうなので、大穴を狙うなら注目しておくといいだろう。展示タイムがレース結果に直結している場を選ぶべし
最後に、コレは完全に競艇予想サイトを使えない前提の話で、自分で予想する場合だが、可能であれば「できるだけ展示タイムがレース結果に直結している場」で舟券を買うことだ。
先に書いた「徳山」や「住之江」、「福岡」あたりが特におすすめだ。
展示タイムだけに注目していれば勝ちが近づくかもしれないし、データの信頼度をさらに高めるとしたら、それが最善だろう。
それくらい場は大事だ。
このあたりが「展示タイムの活用法」なのだが、改めて言うが、展示タイムに注目するだで、これほどまで予想が立てやすくなるのだから、競馬の血統も面白いが、競艇も知れば知るほど予想を立てやすいので面白い。
11/14には「デイタイムコロガシ」というコースで、津7R(13.3倍)→津12R(21.0倍)と、2つともわずか4点で転がしを成功させ、16万 5900円の払い戻しとなった!
リアルタイムボートは有料コースの値段の安さが魅力的だ。最近減ったがリアルタイム予想も必見だ。