競艇の楽しみ方〜競艇選手編 (上瀧和則モーターボート選手会会長が参戦) 〜競艇検証.comの競艇コラム
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上瀧和則モーターボート選手会会長が久々にレース出場
上瀧和則モーターボート選手会会長がレースにやって来る
「競艇コラム」でも記事を書いているように、様々なニュースが起こる競艇会だが、またしてもとっておきのニュースが飛び込んできた。
それは「エースのジョー」こと「上瀧和則」日本モーターボート選手会会長が、久々にレースに出場するというのだ。上瀧和則モーターボート選手会会長の出場予定
上瀧和則モーターボート選手会会長の出場予定を見ると、2020年5月11日から開催される、その名も「日本財団会長杯争奪 準優進出バトル」。
上瀧和則会長自ら番組を組むことは無いそうだが、久々に走る水面の場所を希望出してる可能性はありそうだ。
実際にレースに出場するのは「2016年の大村お正月戦」以来となり、実に3年4か月ぶりとなる。
2016年の大村戦ですら2年ぶりの出場だっただけに、ここ何年もの間ほとんどレースに出走していないのが分かる。
そんなに間を開けてて感覚は鈍らないのだろうか?
果たしてどんなレースをするのだろうか。
ちょっと注目ではある。上瀧和則、会長就任以後のレース出場
上瀧和則が選手会会長に就任したのは2011年6月の事であり、その3か月前の副会長就任時からレースに出場しなくなった。
それから久々に出場したのが、2014年8月の地元唐津のお盆戦である。
節間2勝して、準優勝戦にも出走したみたいだが、スタート遅れが響いて優出は果たせなかった。
3年振りにレースに出場して、準優まで残る段階でかなり凄い。
ちなみにその準優勝戦を勝ったのは「峰竜太」だった。
「峰竜太の優勝祝勝パーティでは乾杯の音頭をとっている。
その1年5か月後、前述した大村お正月戦に出場し、ここでも2勝を上げる活躍をした。
それが今回の復帰前の最後の出場レースとなった。 -
上瀧和則の功績
上瀧和則のレーサーとしての実績
選手会会長としてどんな仕事をしているのか、「上瀧和則本人の具体的な日々の実務」は次の項目で詳しく書く「日本モーターボート選手会」の解説でも分からなかったが、レーサーとしての実績はかなり凄かったようだ。
SG優勝4回、G1優勝17回の記録があり、生涯獲得賞金も17億円近くもある。
実働24年で、これだけの成績を納めるのは並大抵の事ではない。
ニックネームは「エースのジョー」。
そのレーススタイルはインコースを積極的に狙いにいくイン屋だったみたいで、実際復帰したレースでも、ほとんどが1、2コースから進入していた。
今回も積極的なレースが見れるのだろう。
それだけに周りの期待も大きく、話題にもなっている。上瀧和則の息子、上瀧絢也
最近では息子の上瀧絢也(126期)がデビューを控えており(5月13日唐津でデビュー)、父親の威厳として、このデビューに合わせて久々のレースに出場するのかもしれない。
斡旋場が違うので、直接対決は実現しないが、今後の展開としてはそこも楽しみの一つだと思う。 -
「日本モーターボート選手会」とは?
長期出場しなくても抹消されない特別待遇
そもそもなぜこれだけ長い期間、レースに出場していないのだろうか。
その答えは、この「日本モーターボート選手会」の会長を務めているという所が大きいようだ。
選手会の会長の職務は激務らしく、とてもレースに出場しながら片手間でできるものではないので、例外的にレースに出走しなくても大丈夫らしい。
ちなみに斡旋は「日本モーターボート競走会」が管理しており、「日本モーターボート選手会」が選手の要望とかも汲み上げて、競走会とかと交渉したり、意見したりする競艇選手の労組的なかんじだ。
そんな「選手会」の会長ともなれば、選手たちは上瀧和則に足向けて寝れないってなもんだw
普通の選手なら、これだけ長い期間レースを走っていなければ、登録抹消になりかねない。
選手会会長は「超特別待遇」という事だろう。「日本モーターボート選手会」とは?
そんな上瀧和則モーターボート選手会会長が席を置く「日本モーターボート選手会」とは一体どんな組織なのか?
「日本モーターボート選手会」のホームページがあるので、そこに載っていた情報をまとめてみる。「日本モーターボート選手会」の歴史
この組織の原型は1953年12月に「競艇選手間の相互救済および親睦を図ることを目的」として各ボートレース場に「選手会」が誕生し、それが団結したのが「全国モーターボート選手会連合会」となった。
当初、日本に「競艇」という競技を作った笹川良一が会長を務め、選手が競走に参加した後に事務作業を行い、多忙を極めたことから脱退者が続出し、1956年4月、わずか3年で解散となる。
だが当時の競艇は選手への処遇への問題が多かった為、その1年後に再度同名の連合会が発足し「選手処遇の交渉をはじめ、選手賞金の一部を積立てて行う共済制度」などを作ることとなる。
このような業績が認められ、運輸省(現:国土交通省)から正式に設立の認可を受け組織の公益法人化、そして2013年には「公益社団法人 日本モーターボート選手会」として内閣府より認定されることとなる。「日本モーターボート選手会」の業務内容
「日本モーターボート選手会」の「定款」にも書かれているが、その業務内容は基本的にはプロアスリート(競艇ボートレースの選手達)に対しての社会貢献活動、発展や普及宣伝だ。
(1) モーターボート競走実施に伴う調査研究に関すること。
(2) 競技技術・資質の向上を図る研修・訓練に関すること。
(3) 出場条件の改善及び事故・災害の防止に関すること。
(4) 選手の共済(認可特定保険業含む)制度及び育英制度の実施に関すること。
(5) 海事思想の普及宣伝及び地域の振興に関すること。
(6) 海事思想普及や地域振興に資する施設の設置・運営に関すること。
(7) 社会貢献活動事業に関すること。
(8) 機関誌の発行に関すること。
(9) その他本会の目的を達成するために必要な事業。
《参照》公益社団法人日本モーターボート選手会 定款役員達の給与
役員達の給与も公開されている。
社会貢献活動を強く出すわりにかなり高給取りである。
《参照》役員の報酬及び費用に関する規程ホームページ上の面白情報
「日本モーターボート選手会」のホームページには、競艇ボートレースの収益金の流れについても図解されており、興味深いものがある。
また「日本モーターボート選手会」の組織図を見ると、思っていた以上に大きく組織化されており、どのような人選で組まれているかも公表されている。
上瀧和則モーターボート選手会会長の会長挨拶も載っており、役員履歴見ると、上瀧和則は2003年〜2005年までを「選手会理事」、2005年〜2009年までを「選手会監事」、2011年から「選手会副会長」、2012年から2020年現在に至るまで「選手会会長」を務めていることが分かった。
2009年から2011年までが何してたのかわからないが、まぁそのように17年かけて「モーターボート選手会会長」となり、2020年5月11日には会長自ら降臨されるというわけだ。
上瀧和則の復帰戦は、5月11日〜17日の下関一般戦、6月1日〜5日の丸亀一般戦である。
無観客開催継続濃厚で、本場に行くことはできないが、レース中継で見ようと思う。
11/14には「デイタイムコロガシ」というコースで、津7R(13.3倍)→津12R(21.0倍)と、2つともわずか4点で転がしを成功させ、16万 5900円の払い戻しとなった!
リアルタイムボートは有料コースの値段の安さが魅力的だ。最近減ったがリアルタイム予想も必見だ。