競艇ボートレースのCM (2025年版ボートレースCM新章突入?) 〜競艇検証.comの競艇コラム
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2025年版ボートレースCM新章突入?
恒例のボートレースCM刷新?今年のテーマは?
競艇ボートレースにおける1月の恒例行事?と言えば、ボートレースの新たなCMの公開である。
毎年、このタイミングで映像が一新され、新規ファンの獲得や競艇の魅力を伝えるための施策が打ち出される。
年始の楽しみの一つとして、今年はどのようなCMになるのか注目されるところだ。近年の傾向として、競艇のCMは前年のコンセプトを踏襲し、長期的なストーリー構成を意識したものが多い。
一貫した世界観を持たせることで視聴者に親しみやすさを感じさせる狙いがあるのだろう。しかし、CMは流し見されることも多く、その意図がどれほど届いているかは疑問だ。
とはいえ、競艇のブランドイメージを形成するうえで一定の役割を果たしていることは間違いない。では、2025年版の競艇CMはどのような内容になっているのか。
今年も例年通りの流れを継続しているのか、それとも新たな試みがあるのか。
競艇のプロモーション戦略を分析しながら、その内容を掘り下げていきたい。▲ 2025年版ボートレースCM ▶︎2025年版競艇CMホームページ
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2025年版競艇CMも例年を踏襲
はっきりと言って、2025年版の競艇CMも、2024年版の流れをそのまま引き継いでいる。
ここ数年の傾向とも言えるが、主人公や周囲のキャラクターは変わらず、ストーリーの継続性を重視した構成となっている。
初期段階から長期的なビジョンで企画されていた可能性もあるが、それゆえに微妙な違和感も生じている。そのあたりは、毎年恒例となっている登場人物の紹介を通じて掘り下げていこう。
まず、2025年のCMで新たに登場したキャラクターから紹介する。▲ 2025年版競艇CMのキャラ構成 オウシロウ
今年の注目キャラは、第一弾から登場した「オウシロウ」だ。
彼は、これまでの主人公的存在である「カミオ」に憧れる新人ボートレーサーという設定だった。
例年通り、俳優の名前を元にキャラクター名が付けられており、演じているのは「前田旺志郎」である。モデルとなったのは特定の選手ではなく、登録番号4800〜5300番台に該当する次世代のヤングレーサー全般といったところだろう。
ササノ
もう一人、新キャラ」として「ササノ」」も注目に値する。演じているのは「笹野高史」。
これまでのCMキャラクターの中でも群を抜いて年配の人物であり、近年のスタイリッシュな路線とは一線を画しているキャラだ。このササノには、明確なモデルがいる。
それが、77歳にして現役ボートレーサーの高塚清一だ。高塚自身、SGやG1で結果を残すような強豪選手ではないが、この年齢で今なおレースに挑み続けるという点で、まさにレジェンドと言える存在である。
さらに、ササノの設定にはもう一人、かつて「艇王」と呼ばれた植木通彦の要素も取り入れられている。
植木はレース中の大事故で選手生命が危ぶまれるほどの重傷を負ったが、その困難を乗り越え、事故が起きたレース場で復帰戦を果たした。
「ササノ」の背景には、こうした不屈のストーリーも投影されているのだ。
カミオ
「その他の登場人物は昨年から変わらないが、主人公格である「カミオ」には大きな違和感がある。
2025年版のカミオの説明には「新世代のトップレーサー」と記されている。
人気・実力ともにトップに立った存在とされているのだが、問題はそのモデルが「峰竜太」であることだ。確かに、現役トップ選手と言えば峰竜太で異論はない。
しかし、肝心の「カミオ」がトップレーサーに全く見えないのである。峰に似ていないという単純な問題ではなく、カミオがあまりに若すぎるのだ。現在39歳の峰がトップの座にいるのは納得できるが、「カミオ」は20代前半にしか見えず、演じている「神尾楓珠」という俳優の演技がラブコメレベルで軽く、「トップレーサー」といった貫禄が無いのも原因だろう。
少なくとも「若手の有望株」といった位置付けならまだ何とか納得できるが、2025年のボートレースCM第一弾ではそうした説得力に欠けた違和感が際立ってしまっている。
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2025年競艇CMの致命的な違和感
では「2025年版ボートレースCM第一弾」をまず見てもらいたい。
▲ 2025年版ボートレースCM第一弾 ▶︎2025年版ボートレースCM第一弾 お分かりいただけただろうか?
CMの展開としては、「カミオ」の下に新人の「オウシロウ」が弟子入りを志願するという内容なのだが、師匠に弟子入りするように全く見えない。どう見ても同年代、あっても少しだけ年齢差のあるただの先輩・後輩くらいにしか見えないのは致命的だろう。
実際の俳優の年齢も「カミオ」役が26歳で、「オウシロウ」役が24歳。
俳優の年齢差が2歳しかない時点で無理があるし、「カミオ」役が普通すぎて見た目の印象も近いとなれば、「弟子入り」という設定自体が機能していない。
演出上の工夫があればまだしも、特にそういったフォローもないなら、視聴者も素直に受け入れられないだろう。「シドウ」(中村獅童)とカミオの師弟関係はすんなり納得できただけに残念だ。
カミオが「新世代のトップレーサー」として扱われているのなら、彼の「格」がもっと伝わる演出が求められる。それがない以上、ただの年の近い先輩・後輩のやりとりにしか見えない、チープな俳優のチープなCMにしかならないだろう。
この違和感を今後の展開でどう処理するのか、逆に気になるところでもある。
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公式サイト限定のスピンオフストーリーも注目
各媒体では放映されない可能性があるものの、公式ホームページに掲載されている長編スピンオフストーリーがかなり面白い(こっちが狙いか?)。
カミオがシドウに弟子入りするまでの経緯や、先述のササノが負傷を乗り越えて競艇界に復帰するまでの物語などまるでショートムービーで、本編以上に緻密なドラマが展開されている。
こっちの長編スピンオフ動画の方が見応えがあり、むしろ本編以上に熱量が込められている印象さえ受ける。
競艇の奥深さを知るうえでも、一見の価値があるだろう。▶︎「カミオ」スピンオフ ▶︎「ササノ」スピンオフ
1/29 「ラリアットデイ」という予想で多摩川6R(23.8倍)→児島7R(13.9倍)と、6点と4点でコロガシを成功させ、14万 8730円 の配当となった。
闘魂ボートでも無料予想の長期検証を2回、2ヶ月もかけて行ったが、回収率は98%と、146%と、期待のできる結果だったので注目することとなった。