競艇の楽しみ方〜番外編 (ボートレースアンバサダー植木通彦) 〜競艇検証.comの競艇コラム
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ボートレースアンバサダー植木通彦
ボートレースアンバサダーって何?
先日「競艇コラム」で公益社団法人 日本モーターボート選手会会長の「エースのジョー」こと「上瀧和則」の会長職と、この選手会の活動内容について詳しく書いたが、それに続いて競艇の事をいろいろ調べていると「ボートレースアンバサダー植木通彦」という言葉が気になった。
「日本モーターボート選手会」ならその名称からして業務もなんか想像がつくが、この「ボートレースアンバサダー」という「○○大使」「○○大臣」のようにとって付けたような名称はなんだろうか。
「アンバサダー(ambassador)」とはまさに「大使」とか「代表」という意味で、横文字にすることで、更にフザけた感が増してる。
「ボートレースアンバサダー」というのがどんな役割で何人いるのか、全く分からない。
それと「ボートレースアンバサダー」には常に「植木通彦」という名前が付いている。(アンバサダーシールって…)ボートレースアンバサダーについて調べてみた
「ボートレースアンバサダー」について調べてみた。
「ボートレースのイメージアップのため、客との「橋渡し役」としてボートレースの魅力を人々に発信する役割。それとボートレーサーとして「輝かしい実績を残した」レーサーのみ、セカンドキャリアに向けた支援をします。」
…といったようなことが「一般財団法人BOATRACE振興会」が公式にコメントを出していた。
よく芸能人とかが「いろいろ知り大使」とか意味不明な「大使」に任命され「今のお気持ちを一言」とか聞かれて迷惑そうな顔してるの見るけど、どうやら「ボートレースアンバサダー」はボートレースの魅力を伝える親善大使的な役割のようなものらしい。
このボートレースアンバサダーというのは、2018年5月30日に始まったみたいだが、その初代アンバサダーが「植木通彦」元選手だという。
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ボートレースアンバサダー植木通彦とはどんな選手?
モンキーターンの「榎木祐介」のモデル
昔の競艇の事をあまりしらない私ですら「植木通彦」の名は聞いたことのあるくらいの有名な元競艇選手だ。
漫画「モンキーターン」の重要な登場人物である榎木祐介のモデルにもなったくらいの選手だ。
因みにモンキーターンの「榎木祐介」の顔に傷があるが、モデルの「植木通彦」も現役時代レース中に転覆した時に後続艇のプロペラで顔面を切り刻まれ、全治5か月、75針の重傷を負ったことがあり、そこも「榎木祐介」のキャラに活かされている。ボートレースアンバサダー植木通彦は、凄い人物
通算SG優勝回数は 10回も数え、その内3回も競艇界最高峰のレース、SGグランプリを制している、とてつもなく凄い人だ。
そんな競艇レジェンド植木通彦の生涯獲得賞金は、22億 6184万2369円というのだから、職が無くて渋々「ボートレースアンバサダー」をやっているのではないことは、よく分かる。
(現在歴代3位、当時、競艇ボートレース界で生涯獲得賞金が20億円を越えているのは今村豊・松井繁を含む3人だけだった)
植木通彦のデビューが1986年で、引退したのが2007年である事を考えると、実働年数は約20年であり、平均して年間1億円以上稼いでいた事になる。
賞金額が違うとはいえ、今現役の選手でこれだけ平均して稼いでいる選手が何人いるだろうか。
王者「松井繁」くらいなものではないだろうか。
とにかく凄いという事だ。
引退した後は、モーターボート競走会の職員にもなり、ボートレーサー養成所の校長にまでなった。
その後、同競走会の理事を退任し、このボートレースアンバサダーに就任したみたいである。植木通彦の現役時代の有名レース
植木通彦の現役時代のレースについても紹介したい。
レースについて紹介するといっても、何せSGを10回も優勝するような選手であるから、紹介したいレースは沢山あるのだが、今回は植木通彦の代名詞と言えるようなレースを紹介したい。
それは1995年に行われた、SG第10回賞金王決定戦(現グランプリ)だ。→1995年第10回SG賞金王決定戦
そもそも競艇において、3周目まで1着争いをすること自体がごく稀で、それが最高峰の舞台で逆転に次ぐ、逆転で、植木通彦が優勝を飾ったとなると、この時に生でレース感染していた人が羨ましい。
この世紀の激戦を制した事で、植木は自然とファンから「艇王」と呼ばれるようになった。
ファンが選ぶ、植木通彦ベストレースといえるのではないだろうか。植木通彦の痛恨のフライング
「SGボートクラシックの名レース」でも、植木通彦のことを書いたことがあるが、この植木通彦の電撃引退の少し前に、売上の9割以上にあたる返還金額歴代2位の、17億 4522万7700円となった名レースがある。
このレースがどれほどの引き金になったか分からないが「第42回のSGクラシック」の舞台において、植木通彦が競艇史に残るほどの痛恨のフライングをしたのはショックだっただろう。
「競艇界におけるフライング」にもフライングによる罰則の厳しさを書いたことがあるが、SGなどの大舞台でのフライングはとても重いペナルティが課せられ、植木は今後1年間賞金王決定戦競走を除く全てのSGへの出場資格を失った。
そしてフライングの休み明けからわずか1ヶ月、「20年」という節目に引退をすることとなった。植木通彦の突然の引退
「艇王」植木通彦は、突然引退してしまう。
本人は前から引退の時期を決めていたそうだが、競艇は他のスポーツに比べて長く続けられるし、植木通彦と同期の59期のメンバーを見ると2020年現在でも11人も現役で頑張っている。
ボートレーサーとしては早い引退だった。
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ボートレースアンバサダーの活動とは?
「ボートレースアンバサダー」として植木通彦がどのような活動をしているのか調べてみると、2018年に一般財団法人BOATRACE振興会が「ボートレースアンバサダー制度」を創設したとはあるが、「日本モーターボート選手会」のように組織化しているわけではなく、何人も「アンバサダー」がいるわけでもないらしい。アンバサダーの活動
分かる範囲での活動としては、いろいろなボートレース場のイベントに参加したり、トークショーなども行っている。
ボートレース公式のYouTubeなどでも、選手の生活であったり、ピットの様子であったりと、ボートレースの様々な動画にも出演している。植木通彦の「ボートレースの秘密」
YouTubeライブでの、レース解説ライブ動画なども行っていて、元選手それも「超」の付く強豪選手であった植木の解説を聞けるのは、舟券的に役に立つだろう。
他に地上波のテレビやラジオにも出演しており、現役の選手だったらここまで幅広く動けないだろうから、正に「ボートレースの魅力を人々に発信する役割」という「ボートレース大使」だ。
植木通彦の動画と解説が分かりやすくて面白いので、様々な配信番組を見続けてしまったが、やはり22億稼いだ「艇王」の話は、聞く側も「尊敬の念」を持って聞くので説得力が違う。
そこも見越しての「アンバサダー」か…やるなぁボートレース振興会。
「グランプリの賞金が1億円」という話や、植木自身がレースで「大怪我をしてしまった話」、実際その場にいるタレントも「ボートレーサーとの結婚を狙っている」とか、本気と思える発言してて、そういったボートレーサーの平均収入とかの話がチョイチョイ入って来ると「ボートレーサー」という仕事が「長い間続けられて儲かる職業」という印象はつくだろう。
「ボートレースアンバサダー」は宣伝効果があると言えそうだ。
…と、この辺りが、ボートレースアンバサダーの一応の仕事だろうか。
「初代アンバサダー植木通彦」は、17億のフライング分までボートレース協会に貢献していきそうな勢いだ。
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