★競艇基礎知識〜トリビア (SG最年少優勝記録〜SGの様々な記録保持者は?) 〜競艇検証.comの競艇コラム
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SG最年少優勝記録〜SGの様々な記録保持者は?
羽野直也の20代でのSG優勝
SGオーシャンカップで、羽野直也がSG初優勝を果たした。▲ SGオーシャンカップで、羽野直也がSG初優勝
羽野直也は数年前からいつ取るのだろうかと期待され続けてきた逸材なわけだが、ようやく優勝する事ができた。
しかも、SG優勝戦歴代最高配当のおまけつきである。
この優勝で気になったのが羽野の年齢だ。
優勝を果たした時点で羽野は28歳。
若いと言えば若いのだが、もうすぐ30歳を迎える年齢であるので、若すぎる事もないだろう。
アスリートの世界として考えれば、中堅の領域なのかもしれない。
ただ、ボートレースで考えるとどうなのか。
個人的には早い感覚だったのだが、羽野のSG戴冠は遅いのだろうか?
ここ数年ヤングダービーに出ている選手で(30歳未満)、SGを優勝しているような選手は出場していないので、基本的には羽野はかなり早い方だとは思うのだが、果たしてどうなのか。
そこで今回は、歴代のSG優勝記録を調べ直す事でその部分を検証していきたいと思う。SG最年少優勝記録
気になるSG最年少優勝記録だが、羽野の28歳と比べてどうなのか。
SGの最年少優勝記録を調べてみた。
順位 選手名 優勝年齢(優勝SG)
1位 服部幸男 21歳(92年平和島・ダービー)
2位 今村豊 22歳(84年浜名湖・オールスター)
3位 貴田宏一 22歳(57年びわこ・メモリアル)
4位 岡崎恭裕 23歳(10年浜名湖・オールスター)
5位 山崎智也 23歳(97年唐津・ダービー)
以上である。
これを見て思うのが、羽野の優勝が特段早くはなかったという事だ。
5位までに入っていないどころか、それより下の10位(10位は服部の24歳4ヶ月)までにも入っていない。
というより、1位の服部の優勝年齢が21歳と若すぎる。▲ SG最年少優勝記録保持者の服部幸男
21歳と言えば、まだデビューして間もないような若手の時期で、普通はA級にすら上がるのが難しい時期である。
多くの選手がまだレースを覚えている段階だ。
その年齢で最高峰のレースであるSGを優勝する事自体が異次元すぎることなのだ。
デビューしてから3年半というのもかなり早い。▲ 1位服部優勝動画
2位の今村も22歳10ヶ月というのだから、こちらも凄い。
デビューしてから2年11ヶ月の記録という事で、服部よりもその部分では勝っている。
上位の中で異質なのが4位の岡崎だろう。
5位まで、もっと言えば10位まで調べても近年でランクインしているのはこの岡崎のみ。
現代のボートレースとは違うような時代に記録されたものばかりだが、岡崎の達成した2010年は、データで見ると少しずつインの1着率が上昇していた時代である。
言ってみれば、昔と現代の間くらいであろう。
その中で優勝したのだからシンプルに凄い。
ちなみだが、岡崎は2004年でデビューしているので、優勝したのは7年目という事になる。
そう考えれば妥当なのか?
現代のボートレースではこの記録を更新するのは難しいのかもしれない。
なので、服部の記録は今後も永遠に破られる事はないだろうと思う。SG最年長優勝記録
では逆にSG優勝の最年長記録はどうなのだろうか。
こちらも調べてみました。
順位 選手名 優勝年齢(優勝SG)
1位 安岐真人 52歳7ヶ月(97年メモリアル)
2位 野中和夫 52歳6ヶ月(96年オーシャンカップ)
3位 野中和夫 51歳6ヶ月(95年グランドチャンピオン)
4位 安岐真人 50歳8ヶ月(95年ダービー)
5位 野中和夫 49歳11ヶ月(93年グランプリ)
非常に面白い結果が出てきた。
ランキング上位は安岐真人と野中和夫が独占しているのである。
その上、達成しているのが全て90年代だ。
最年少も90年代がランクしている事を考えれば、若手の勢いとベテランの厚い壁がぶつかりあっていた時代だと見る事ができる。
ある意味一番面白かった時代なのかもしれない。
ただ一つ思うのは、昔より現代の方が50歳でも若くえるし、元気なのにもかかわらず、20年以上もこの記録が更新されていないという事だ。
マスターズ世代でも、まだバリバリSGを走っている選手が多いのに、なぜなのだろうか?
現在でも活躍している松井繁や今垣光太郎はすでに53歳を越えているので、更新の可能性もあると思うのだが。SG初優勝最年長記録
SG初優勝を高年齢で果たした記録はどうなのだろうか。
以下の通りである。
順位 選手名 優勝年齢(優勝SG)
1位 長嶺豊 49歳11ヶ月(93年ダービー)
2位 岩口昭三 48歳0ヶ月(90年クラシック)
3位 松野寛 47歳9ヶ月(88年メモリアル)
4位 大森健二 46歳6ヶ月(94年クラシック)
5位 徳増秀樹 45歳6ヶ月(20年グランドチャンピオン)
まず注目なのが、5位の徳増だろう。
長年SGに出場してきて、ようやくの戴冠。
SGに出場し続ける事が如何に大事なのかが分かる優勝であった。
他の選手はかなり前に引退しているので詳しくは分からないが、おそらく徳増と同じようなパターンでの優勝なのではないだろうか。
SGをいくつも優勝するレベルの選手であれば、そもそもこのランクに入ってくる事はない。
だが、SGに出場できないレベルの選手であれば優勝のチャンスすらないだろう。
その中間の選手。
G1は優勝する強豪ではあるものの、SGで優勝候補に名が挙がるレベルではない選手。
出場回数が増えれば、時には良いモーターを引く事がある。
そういうチャンスを、高年齢になってようやくものにしたという感じだ。
現在SG未冠の中で、年齢が高年齢で一番可能性が高い選手はおそらく重成一人だろうと思う。
G1優勝6回、SG優出8回と限りなく実績的にSG優勝に近いだけでなく、今年8月に行われたメモリアルでも予選トップ通過も果たしており、近況も好調だ(準優2着で優勝戦2号艇を逃す)。
現在の年齢は45歳2ヶ月、徳増の記録だけでなく、もっと上位の記録も更新できる可能性は十分にある。
本人からしたら不名誉な記録かもしれないが、ぜひランクインするようにSG初優勝を達成して欲しいと思う。
服部の21歳9か月というSG最年少優勝記録を更新する日はくるのだろうか。
羽野の28歳が早いと思っているようでは、厳しいと言わざるを得ないかな。
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