★競艇基礎知識〜トリビア (ゴールデンレーサー賞って何?) 〜競艇検証.comの競艇コラム
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ゴールデンレーサー賞とは?
競艇 ボートレースで聞く「ゴールデンレーサー賞」というタイトル名を耳にすることがあるが、一体どんな賞なんだろう。 -
ゴールデンレーサー賞の条件が厳しい
ハッキリ言って、競艇初心者の頃の私は全くピンとこない賞であったし、長年競艇やってる人でも「どういった条件」でその賞がもらえるか。とか、実際その「ゴールデンレーサー賞」に何の価値があるのか?とかも、知らない人が多いようだ。 -
現在までにゴールデンレーサー賞を達成した選手
なんだかわからない「ゴールデンレーサー賞」のくせに、想像以上にこの獲得条件を達成することは難しい、ハイレベルなゴールデンレーサー賞」だということが分かったと思うが、実際に現在までに達成した選手を紹介していきたい。 -
現在までにゴールデンレーサー賞を達成した選手
前章に書いたところまでが、2019年10月時点で「ゴールデンレーサー賞」を達成している選手達だが、いずれの選手も、トップクラスの選手ばかりである。
…ではその「ゴールデンレーサー賞」について書く前に、先ず初めに「ゴールデンレーサー賞に至るまで」について書くことにする。
競艇選手の獲得する「タイトル」には、G・G1優勝、年間MVP、最優秀勝率、などといくつもあるのだが、2014年5月から新たなタイトルが加わる事になった。
BOATRACE振興会 会長賞メダルの授与だ。
SGやG1の優勝戦に進出した選手に贈られるのだが、特にSGの中でもGRANDE5競走(ボートレースクラシック、ボートレースオールスター、ボートレースメモリアル、ボートレースダービー、グランプリ)の優勝戦において、1〜3着の選手には、特性のメダルが贈られることになった。
メダルのデザインは、青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)、玄武(げんぶ)の四神が配列されており、中央にはSGロゴが入った純金がはめ込まれている。
優勝者にはゴールドメダル、2着にはシルバーメダル、3着にはブロンズメダルがそれぞれ贈られるのだが、グランプリの優勝者には、プラチナメダルが贈られることになっている。
更に対象となる5SG競走全てで優勝した(5種類の優勝メダルを獲得)選手が誕生した暁には、グランドスラム達成の偉業を称え3億円相当のINGOT(金塊)を贈呈されることも発表された。
SG優勝戦の中継なんかを見ていると、優勝者表彰の前にメダル授与式が行われており、優勝した選手はともかく、2・3着の優勝を逃した選手達も同時に表彰されるため、昔は毎回微妙な空気の中行われていた。
まぁ、負けて表彰されるのは選手にとっては微妙だろうから、その選手達の心中はお察しするが、最近ではこのメダルのおかげ?か、2・3着の選手も笑顔を見せるようになった(?)
…っと、話はそれたが、こうしてメダルが授与されるのだが、その「メダル」をある一定数集めることで得られる「称号」が「ゴールデンレーサー賞」だ。
「ベストドレッサー賞」とか「抱かれたくない男ランキング」ほど、タイトルからして分かりやすければまだしも、「ゴールデンレーサー賞」…って…
…分かりづらい。
それくらいこの「ゴールデンレーサー賞」は、競艇業界が何か「やってる感を出したいだけ」の賞な感じがして、ファンからも置き去りになってしまっているような「賞」なのだが、改めて、この賞はどうやったら貰えるのか?など、詳しく調べてみた。
調べるとこの賞が「人気の無い理由」も分った。
ゴールデンレーサー賞の認定基準は以下のとおりである。
(1)BOATRACE振興会会長賞メダルを 24個以上授与されたレーサー
※BOATRACE振興会会長賞メダルが授与されるレースは以下の通り(年間開催数)
・GRANDE5競走優勝戦出場メダル(5回)
・マスターズチャンピオン優勝戦出場メダル(1回)
・周年記念競走優勝戦出場メダル(24回)
※GRANDE5競走及び周年記念競走優勝戦において、返還事象が発生した際はメダルの授与は行われない。
(2)GRANDE5競走優勝戦における、BOATRACE振興会会長賞の1着から3着までのメダルを、3個以上授与されたレーサー
以上が認定基準なのだが、これだけ読んでも分からないと思うので、更に詳しく説明する。
まず(1)の条件の、BOATRACE振興会会長賞メダルを24個以上授与されたレーサーだが、これは先ほども書いたが、優勝戦に進出しないと、与えられない。
「GRANDE5競走」は年間に5回しかないし、マスターズも1回しかない。各競艇場の周年記念も 1年に1回ずつしかないので、合計24回だ。
基本的にレベルの高いレースばかりであるので、優勝戦に進出する事はとても難しく、それを24回も達成するというのは、ほんの一握りのトップレーサーしか無理で、そういう意味では、この条件はかなりハードルが高い。
そして(2)の条件のGRANDE5競走優勝戦における、BOATRACE振興会会長賞の1着から3着までの「メダルを3個以上授与されたレーサー」だが、これは年間5つのSGに限定されているので、そもそも1つ獲得することでさえハードルが高い。それを3つともなれば、実力はもちろんだが、運頼みにもなってくる。
まあ(1)の条件も(2)の条件も、次の項目で紹介している獲得ペースを見ると分かるように、時間が経過すれば達成する選手は増えていくのだろうが、それでもまだまだ数少ないと思われる。
■ 1人目の達成、白井英治
1人目は2019年3月に行われた「SGボートレースクラシック」において優勝戦4着になった結果、全てのメダルの合計が24個を超え、見事1人目の「ゴールデンレーサー賞」受賞者となった。
それまでに白井はゴールドメダル1個、シルバーメダル4個、ブロンズメダル2個を獲得していたため、SGではなくても、周年記念の優勝戦進出でも達成可能だったが、SGで達成されたことにより、注目度も高かった。
また受賞の記念としてBOATRACE振興会より「ラペルピン」及び「盾」も贈呈された。
■ 2人目の達成、峰竜太
続いて2人目は、2019年5月に行われた「SGボートレースオールスター」において、優勝戦3着になった結果、2人目の達成者となった。
白井同様に、峰竜太もプラチナメダル1個、シルバーメダル2個、ブロンズメダル2個獲得していたので、時間の問題ではあったのだが、見事にSGでの達成となった。
3着に入って、ブロンズメダルを獲得しての受賞も大したものである。
■ 3人目の達成、菊池孝平
続いて3人目は2019年8月に行われた「SGボートレースメモリアル」において、菊池孝平選手が優勝戦で2着になり、達成。
こちらも、ゴールド3個、シルバー1個、ブロンズ2個の獲得があっただけに、リーチがかかっていた。
■ 4人目の達成、井口佳典
4人目は2019年9月に行われた「G1G1江戸川大賞開設64周年記念」において、優勝戦3着になり、井口佳典選手が4人目の「ゴールデンレーサー賞」達成となった。
井口は、ゴールドメダル2個、シルバーメダル1個獲得していたので、記念の優勝戦にて達成することができた。
これ以降で次に達成しそうなのが「桐生順平」あたりではないだろうか。
プラチナメダル1個、ゴールドメダル2個獲得しており、合計メダル獲得数も23個であり、あと1回優勝戦に進出すれば達成となる。
時間の問題だろう。
…この、「いずれ達成する選手が増える」とか「いつの間にかゴールデンレーサー賞」というのも、なんだか「気づいたらゴールデンレーサー賞受賞者になってた」となる、忘れられてる賞のような「オマケ感」があるので、どうも「ゴールデンレーサー賞」が注目されない残念な理由だと思われる。
因みに「松井繁」はグランプリ5のメダル(1〜3着)をまだ1個しかない(あと2個はいる)ので、リーチではない。
いずれ6人達成したら、「ゴールデンレーサー賞」受賞者レースなどもSGやG1でやってみたりしたら面白そうだ。
受賞者が増え、この賞の権威がもう少し高まるといいなと、少し思った(笑)
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